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TAIDOU |
仕事である製薬工場を見学した。それが何であれ、ものの生まれてくる過程は感動的だ。血液が流れ、心臓が鼓動し、それは生まれてくる。〈WORK
DATE : 2003〉 |
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SAISEI |
時に、人の体は壊れることがある。ゆっくり流れる時間と、浅い眠り。ここは再生のための子宮のようだね。別れるための出会いに感謝を込めて。〈WORK
DATE : 2001〉 |
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FU-RAI |
どこからともなくやって来て、どこへともなく去って行く、人生なんてそんなもの。ふと足を止めて空を見る。風の声が聞こえてくる。〈WORK
DATE : 2001〉 |
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INISHIHE |
見たと思う間もなく覚めてしまった夢。この花の色は、昔の夢の中で咲いていた花の色に似ている・・かもしれない。花は美しく、エッチで怖い。〈WORK
DATE : 1993〉 |
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OKAKURE 2 |
心は深く染めながら、口には出さず、色にも出さず。花のように、岩のように、波のように、誰かを思うことができたら素敵。〈WORK
DATE : 1991〉 |
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OKAKURE 1 |
人は誰でも独りで生まれ、そして独りで死んで行く。わかっちゃいるけどわからない。死神はその影の中に潜んでいるかもしれないけど。〈WORK
DATE : 1991〉 |
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YUFUKURE |
夕暮れ時は、雲を見つめて物思う。届かない夢を追いかけて、思いは空の果てまで。〈WORK
DATE : 1990〉 |
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MONONOKE 2 |
ボクたちは、何のために生まれて来るんだろう? 命を生み、命を守り、命を奪い、死んで行く。心の中の魔物が見えたなら、教えてくれるだろうか?〈WORK DATE
: 1990〉 |
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MONONOKE 1 |
やわらかい風が吹いた夜、夢を見ていた。それは恐ろしく美しい夢。このまま眠り続けることができたなら・・。ふと眠りから覚めた時、風は花の香りがした。〈WORK
DATE : 1990〉 |
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TSUKUYOMI |
灯火の光に輝いていたあの笑顔。思い出せそうで思い出せない。人は忘れる動物なのだ。だから生きて行ける。〈WORK
DATE : 1989〉 |
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UTSUSEMI |
誰にも言わず、今日も笑いながら肉体を呪う。何かを求めれば、何かを捨てる。人の器はそんなに大きくはないものだから。〈WORK
DATE : 1989〉 |
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YUMEURA |
月の光と影を待つ。明け方の夢のように、長続きしない忍耐。またひとつオトナになったね。 〈WORK
DATE : 1988〉 |
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TSUKIKAGE |
わたしが月の光になれたなら、あなたの部屋の窓からこっそり訪ねてみたい。今、誰かを愛してますか? 〈WORK
DATE : 1988〉 |
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HAKURAKU |
時は待ってくれないから、眠っていてもずんずん瞼に降りかかる。そして、あなたのことも忘れてしまう。
〈WORK DATE : 1988〉 |
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TAYUTAFU |
波のように、泡のように、じっとしてなんかいられない。波にまかせて深く深く、泡のようにゆらゆらと揺れるこころ。またどこかに行くのかな?「さよなら」って。
〈WORK DATE : 1987〉 |
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UTATANE |
泳いだ後のうたたねから覚めた瞬間のような目眩がした。遠くで誰かが呼んでいるような気がする。潮の音を聞くと、なぜ眠くなるんだろう?
〈WORK DATE : 1987〉 |
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UHAKOTO |
時を定めて開く花。その悲しみはうわごとのように繰り返す。命は短く、生きることははつらい。でも、死にたくない。でも、永遠に生きたくはない。
〈WORK DATE : 1987〉 |
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SEUAN |
夜と朝との境目に、ヤツらはやって来る。人は夢から覚めようとはしないから、ヤツらはその夢を食いに来る。
〈WORK DATE : 1986〉 |
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KARAKURI |
人の心の奥底が見える呪文。そんなものがあったら、どんなに人は不幸だろうか。心は海のように深く深く、恐ろしい化け物が棲んでいる。 〈WORK DATE : 1986〉 |
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RURIHARI 2 |
この世のことは夢ですか? それとも現実? 私にはわからない。人生は在って無いようなもの。ガラス玉のような涙も、いつかは消えて行くものさ。〈WORK DATE : 1986〉 |
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RURIHARI 1 |
「瑠璃」「玻璃」とはガラスのこと。ガラスは固く、柔らかく、美しく、壊れやすく、そして時に人を傷つける‥‥まるで女の子のように。〈WORK
DATE : 1985〉 |
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